2013年08月13日

【映画】風立ちぬ

【コメント】→オクレ m(_ _)m(o _ _)oクダサイ | 【トラックバック】→受付チゥヽ(´ー`)ノヽ(´ー`)ノ マッテマス

この夏映画、3本目〜。
率直に、私個人としてコレ、宮崎ジブリの集大成&現時点最高傑作っすーヽ(´ー`)ノ。


結果的に全部大戦モノとなってしまいましたが、やっぱりコイツは外せなかった。
という事で最後はこの作品。
kazetatinu
「風立ちぬ」
です。見てすぐわかる、ジブリアニメですw。

実は、この映画に関してだけは、少し前からやる事だけは知ってました。
春先に映画を観に行ったとき、「夏やるよ☆」と宣伝してたからw。
ただその時は、別の意味で興味がわいてたんです。
その宣伝に「高畑勲氏監督、原作宮崎駿氏」と銘打ってたから。

「おお〜(^^)久々に高畑ジブリだ〜。&宮崎タッグも久々☆」
とまぁ、かつてのアニオタもどきにとっては、初期ジブリの必勝パターンが
久々に組むと、どんなかな〜という意味での興味でした。
したら、
蓋を開けたら「宮崎監督・脚本・原作」(/--)/ダァ。
「あらま;;」というのと「やっぱり宮崎ベースなんねー(^^;」という感想
が先に来ちゃいましたが・・・。
とはいえ。
「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて」と銘打ってたから、
「ん?珍しくかの名作をジブリ風に復刻したのかな?」と思いまして、
どんな作品になるんだろう、と期待して観てきました。

結果から言うと、全くの思い違いでした(^^;。
堀辰雄氏の風立ちぬとは、全くの別物。タイトルとヒロイン、その恋愛場面で
堀辰雄氏のオマージュが入っているという程度で、
またもう一方の堀越二郎という方も、零戦を設計した実在のエンジニア(後で知った)
ではあるけど、実際の半生ではなく、あくまでこの作品のモデルとして引用された方だと。
つまり堀越二郎氏の半生をモデルとし、創作された、純粋に宮崎氏のオリジナル物語、
という事でした。

しかし、その上でこの映画、
私の中で、超ド級にヒットしましたっ!Σ(゜゜;
す、素晴らしすぎる!一つの物語としても、アニメとしても、人生譚としても。

まず、テーマに関して。
この作品は、たった一遍の詩を、切々と語っている作品です。
Le vent se l※(グレーブアクセント付きE小文字)ve, il faut tenter de vivre.(風立ちぬ。いざ、生きめやも。)
堀辰雄氏の原作にもある、有名なヴァレリの詩。
これを作中にて主人公である堀越二郎に、こう訳させています。
「風は立った。生きる事を試みよう」
また同時に「風」に関しても語らせています。
「誰が風を見たでしょう?あなたも僕も見やしない。
けれど木立を震わせて風が通り過ぎてゆく。」
そして主人公のアイドルでもあり尊敬する飛行機設計家カプローニ氏には、
「風は立ってるか?ならば生きなければならない」とも。

この言葉たちから、私はこう感じました。

-風は見ることはできない。それ自体は音もない。においもない。味もしない。
でも、そこにあると、感じる事はできるモノである。
風が感じれるのは、生きているからこそ感じれる。生きているものだから感じれる。
ならば、風を感じるという事は、生きている証なのだ。
どれほど傷つき、病み、老いてしまい、
見る事が、聞く事が、嗅ぐ事が、味わう事がかなわなくなっても、
風を感じられるなら、生きている、のだ。
ならば、たとえどうあっても、生きる意志を貫く事を怠ってはならない。
それは義務でもあり、行わないのは怠慢である。
そして同時に、死んでいった者たちの侮辱であり、侮蔑である。
生きている者は、生きている限り、精一杯生きなければならないのだ。-

と、です。
主人公もヒロインも、その周りに関わった脇役たちも、名もなき群衆も含めて。
作中に起こっている様々な出来事は、全てこの言葉によって皆々動き生き、
世界を紡いでいます。

また、主人公の生き方には、主人公を通して、宮崎氏の人生においての貫いた価値観
が投影されています。
主人公には飛行機という形の夢で語らせ、それはそのままアニメという形に置きかえて
みれば、おそらく感じられるモノでしょう。
実際、今までの宮崎氏の活動や主義主張を振り返ると、そのままこの主人公の行動に
示されているように思います。

そして時代背景。
作品は大正から昭和10年代までの、
体制変動の激動期〜関東大震災〜昭和恐慌〜戦争という時代を流れていきますが、
改めて見せられると、今の時代をどれほどの違いがあるのだろうか?というほど
とても似通った境遇である事が感じられます。
というより、生きる苦難という点では、どの時代でも同じなのでは?ともです。
(高度成長期は、団塊世代という名の狂乱競争と流行多寡、老後の年金問題。
バブル期は、狂乱物価と反動からくる排斥思想…いわゆるロスジェネ、
という風にです)
どの時代も、必死でした。その必死さには違いは多分ないでしょう。
「その時を、必死に、精一杯生き抜く」姿勢。
これも先の言葉に追従してます。

多分ご覧になられた方々は、少なからず色々な事を感じると思います。
おそらく、それぞれの方が、当事者として。
感じ方も様々でしょう。世代によって。重ねた齢と経験によって。
10代、20代の方は、まだ見ぬ自分の未来の可能性を、
夢に挑む主人公たちの姿や、ヒロインとの美しくも儚い恋物語に。
30代、40代の方は、自分の人生の栄光と挫折を、
主人公たちの葛藤と、ヒロインとの愛を、
刹那でしか果たせない無念や、それを承知で貫く悲壮さと清々しさに。
50代、60代以上の方には、自らの人生を省みて、
主人公やヒロインたちの生き様を照らし合わせ、
果たしてこれで良かったのかどうか、まだ修正できるのかとの問いに。
それぞれが、それぞれに当事者として。
想いを馳せる。馳せてしまう。想いを馳せる事が出来る映画・・・。

「風立ちぬ」という映画は、そんな映画であった、と私は思っています。

こう考えるに至るまでに、実は3回観ましたw;。目が疲れた(;つд`)。
感じ入った何かが何だったのか、どうしても知りたくなって。
そして驚きました。
繰り返し見るたびに感じ入るモノが変わり、より大きくなっていったから。
1回目は主人公のひたむきな生き方に感じ入り。
2回目は筋が分かって来た中で、各キャラクタの心情がものすごく具体的になり。
3回目は上でわかる、各シーンでの一つ一つの所作に驚きました。
見るたびに、より一層、目が潤みました(;д;)。

本当に素晴らしい映画でした。今この歳になって観る事が出来たのは、
果たして幸運だったのか、不運だったのか…は、わかりませんが。
それは、これからの自分の人生で証明していくしかないでしょうね(^^)。
少なくとも、知らないままに過ぎゆかなくて、良かったです☆

という事で、個人的にこの夏イチオシっすー(_´д`)ノ
ではではー^^)/

*** 追記 ***
ホントはねっ、もっと書き残したい事テンコ盛りなんよっ;;
アニメ的にも、各キャラクタ達から感じた事とかもっっ;;
でも、シンドすぎて書けねぇ;;。
もし、機会があったらにしますー。

【コメント】→オクレ m(_ _)m(4) | 【トラックバック】→受付チゥヽ(´ー`)ノ(0) | CI・NE・MA | 23:05 | 兵庫 ☀
この記事へのコメント
話題作、三連チャン!どれもこれも観たいタイトルばかりです。
特に「風立ちぬ」は評価が分かれているので、自分で確かめたいと・・・
これの評価に関してはどうも零戦への思い入れがあるように感じています。だから年齢層が高い方が失望しているような・・・おそらく零戦映画だと考えたからでしょうね。
スタジオジブリの由来となった「Ghibli」という飛行機を作った人物、カプローニも登場、宮崎駿の座右の銘「力を尽くして生きろ」と語るなど、まさに宮崎駿の集大成であることは間違いないですね!
りちゃ。さんの感想は真髄をついていると思います。3回観ただけのことはありますね。(^_-)v
Posted by 路渡カッパ at 2013年08月14日 10:02
路渡カッパ様

3回観てようやくこの程度だったりww;

後でネット批評みて知りましたが、随分両極端な評価なんですね。意外;;。
まぁ、多分ですが、
観る前に下情報で先入観を持ってた方は、思ってたモノと違ってた=低評価、
となってるのではないかな?と。

堀越二郎氏の物語でもなく、
ましてや堀辰雄氏の原作でもなく、
完全に宮崎駿氏の"ほぼ"自伝ですからw;。

言い換えれば、
半世紀以上、自分の考えを表現してきた人が
ようやくの思いで自分自信を表現できると判断してさらけ出すことが出来た理念、
を形にした映画、だと思ってます。

その意味でも必見かと(^^ゞ
Posted by りちゃ。 at 2013年08月14日 21:02
りちゃ。さん、詩人ですね〜(^^)
私も、是非とも複数回見たいと思いました。
ブルーレイを買うかな(笑)
零戦設計者をモチーフにするなんてという左翼的非難や喫煙シーンが目に余るという的外れなチャチャが入ったりしますが、紛れもない名作ですね。
私はこれと「耳をすませば」かな。
Posted by ピィ at 2013年08月20日 08:27
ピィ様

いやぁ、過分な高評価(〃w〃)ゞ
そんな文才あったら別の仕事してまふ(゜゜。

さておきw;
不評を挙げている方々は、殆どが政治的・道義的な意見ですねぇ;;。
そもそもそんな視点で文化を論じること自体がナンセンスなんだ、と
過去の歴史が「ず〜っと」述べているのに・・・
( ̄  ̄;)アホトチャウ?
と、言いたくなります。

普通に素直に見て聞いて感じれば
名作とわかるはずなんだけどなぁ。
ま。あるいはあまりに表現した世界が生々しくて、
心理的に受け付けきれない、という方もいるとは思いますが。

言い換えれば、それだけの衝撃を放っている事自体
「名作」
と言っていいのでは?w
と思ってます。

これに続く、高畑ジブリは果たしていかに?
というのが、今の私の注目っす(*´ω`)
Posted by りちゃ。 at 2013年08月20日 23:21
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